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オープン式典はした様子も無く、又、駅員がそのためにいた形跡も無く、静かに利用が開始されようです。すがすがしい新駅のスタートです。この駅の特長は、きちんとしたトイレができたことです。清潔で、男女もしっかり隔てられ、乗降客数から見て贅沢な良いトイレです。駅に入らなくても使えますから、公衆トイレとして誰でも使えるところが素晴らしいと思います。建物デザインは刑務所の鉄格子を連想させる横桟がラダー状に外周に組まれ、建物本体を保護 しているようです。こうした設計が、現在のJRの無人駅の標準設計ということなのでしょう。もう少し愛着湧くような、この土地を意識したようなアクセントが欲しいところです。
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以前の駅は、初めて見てびっくりの駅舎でした。写真のように貨物用の貨車を改造した、置くだけで駅になるという鉄道会社ならではのコンテナハウスでした。グッドアイデアですが、利用者の立場はあんまり考慮されていませんでした。
外房沿線の近くの無人駅として「東浪見」(とらみ)と「浪花」がありますが東浪見が同じ貨車タイプだったように思います。沿線無人駅グループの中ではダントツにきれいです(当たり前ですが)。公園のトイレとあまり区別できないようなデザインが、「モダン建築」の行き着いた結果のような駅です。二度と放火にあわないよう祈るばかりです。
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