2008年10月26日日曜日

種蒔きとテンプラパーティー

10月12日

明日の種蒔き前に畝立て作業を行いました。

伊藤ファミリーと大藪さん、藤木さんで行いましたが、面積が減った分スムーズに短時間でできました。
後から、防鳥ネットなど張りやすいように中間に通路を設け畝も正確にまっすぐに立てました。
明日の種蒔きとテンプラパーティーが楽しみです。

10月13日

種蒔きは今年は丁寧に、一つの穴に5粒を基準に蒔きました。これでやると後での間引き作業は行わなくても済むようです。9時からはじめ10時には完了。大原文化センターへてんぷらの材料を持って移動。調理室を借りての「てんぷらパーティー」と称して環境学習の一環です。


BFの明子さんはトリュフ、クッキー、もう一つお菓子と、てんぷらの後のデザート作りです。
滝口さんは連れたばかりの小アジと珍味海ぶどう持参で、これは非常に珍しい食べ物です。
とにかく、あれやこれやたくさん食べ、語り合いましたが、全く胃にもたれず、フレッシュな菜種油の素晴らしさを堪能しました。確かに、この味を体験すると、なぜ国内の純正な菜種油が流通しないのか、ただ値段の問題なのか大変疑問に思います。
現代のわれわれが、こうした味をただ忘れてしまっただけではないのかとも思います。

菜の花プロジェクトの開始

10月1日

今年もまた菜の花の栽培を開始しました。まづは堆肥の鋤き込み作業からです。石灰と、谷田牧場からの牛フン堆肥をたっぷりと圃場にすき込みました。畑のオーナーのTさんには今年も大変お世話になります。今年は、昨年の面積から少し減らし、無理の来ない作業ができる広さとしました。
新しい耕運機と古いもの2台での作業は、とてもはかどるものでした。1時間半程度で完了!!

終わった後はいつものように、いろいろ次にの遊ぶ予定についての打ち合わせとなり、10月23日の「きのこ研修会」について参加申し合わせをしました。

2008年9月5日金曜日

2008年 菜の花栽培記録まとめ

以下の報告書は「ちば環境再生県民の会」会報に投稿したものです。

●菜の花エコ・いすみ栽培経過報告

〈概要〉
プロジェクトメンバー:20名(常時参加は5~6名)
会長:藤木 勲さん、事務局長:伊藤 幹雄

栽培地:いすみ市日在 5a、畑地、市内梨栽培農家了解のもと実施

経過:
2007年
9月19日 苦土石灰の鋤き込み、耕運機借用
9月26、27日 元肥として牛フン堆肥1500kgを鋤き込み、畝立て(14列40M)
10月7日 種蒔き、10名参加
10月14日 発芽
11月初旬 雑草取り、間引き、ヨトウ虫被害が出始める。忌避剤散布による対策を行う。
11月下旬から12月末まで 苗の生育に合わせ、間引き、雑草取り

2008年
1月下旬 ヒヨドリによる食害被害が出始める。
2月3日 防鳥ネットを全域に張り込む。間引きの継続、雑草取り
2月下旬 成長差が大きくなってきたことから追肥を行う。竹粉、牛フン堆肥を組合せ、列ごとに変えたが、その後の成長にはほとんど影響なかった。
3月22日 開花が始まる。
4月上旬 株高約1mに達し、開花も30%程度となる。
4月12日 ほぼ満開、株高も1m30cmまで伸びてきた。ミツバチの花粉集めがこの頃から、花の終わりまで活発にみられた。防鳥ネットを外す。
4月26日 カワラヒワ対策のため、再度、細目の防鳥ネットを、高さ1m50cmのところに水平に張る。花の終ったところから莢が実ってきた。
5月中旬 花が終わり、莢が徐々に大きく実るがまだまだ青い。刈取りの設定を、開花から60日以上経過したがまだ早いと判断した。
6月1日 梅雨の合間、集中的に刈取作業を行った。株のままビニールハウスに格納。
6月7日 ビニールハウスから40%程度の株を一宮町の乾燥用に適した作業ハウスに移動。
6月10日 1回目の脱穀作業を、足踏み式脱穀機を使い行った。
6月13日 2回目を行うが、作業効率からたたき落としの方法が良いと判断し、残りの株をすべて一宮に移動し、14日に7人で15日に6人で脱穀を完了した。
6月16日 唐箕で脱穀した種のごみ取りを行い、さらに乾燥させた。
6月21日 乾燥した種を米袋に移し搾油まで、さらに乾燥させることとした。
7月31日 完全に乾燥した種をつくば市、中央農業研究センターの見学、技術相談を兼ねて持込み、搾油を行った。種子重量84kgから28Lの油が絞られた。
結果:種子重量84㎏、1a当たり17.5kg、搾油28L、搾油率33%

●栽培を終えて
「菜の花エコ・いすみ」は前身の「菜の花エコ・大原」の時代から菜の花の栽培に延べ5年間取り組んできました。山間の休耕田を借りてプロジェクトを開始してきたのですが、年々収穫の成果が下がり、限界を感じてきたところ、海に近い畑地を提供していただけることになり、組織も新たに立ち上げ、昨年から条件を変えて取り組んできました。結果は上記のとおり、満足のいく内容でした。
ただ、かけた労力からするととても「採算」に合うものではないことも実感しております。これから取り組もうとしている方へのアドバイスを踏まえて、栽培の留意点は以下のように思います。

①雨の多い気候は仕方ありませんが、水はけが良い土壌、水はけを良くする畑作りがもっとも重要です。
②菜種は意外と肥料食いです。花の菜の花や、食べる菜花とも種類が違い、元肥の入手が大事です。
③虫対策、鳥対策は必ず必要になります。事前に方法を用意しておくと良いでしょう。
④収穫後の脱穀、乾燥も、搾油には大きな影響を与えます。場所・人員の確保、期間、作業手順を決めておきましょう。

など、想像以上に収穫が多い時はとても作業量が多くなることを覚悟しておく必要があります。

2008年8月19日火曜日

菜種油の精製度合

8月17日に退院しました!!体も心もすっきりして残りの人生を楽しもうと思います。

さて、7月31日に搾油して、20日間が経過しました。濾過(自然濾過)の1週と2週後の比較がこの写真です。さらに、昨日現在がその次の写真です。
油の色が、徐々に薄くなっていくのが分かると思います。

過去に搾油して濾過した経験からするとかなり色が濃いようです。垂らしてみると、鮮やかな菜の花色の黄色です。さっそく料理で使ってみると、熱を加えたいためものでは、生の時の野菜の臭みは全くなく非常に香ばしい香りがします。

過去の搾油機械では20%程度の搾油率でしたが、今回は30%と高く、その分、菜種成分の多くが含まれていると思われます。その濃さが、色や、匂いに現われていると思われます。つまり濃い油なのだと思います。

サラダのドレッシングで使ったり、生のまま使うことでどういう食べ物と相性が良いか、比較もしたいと思います。プロジェクトメンバーによっては、冷蔵庫で保管している人もいるので、こちらの常温で放置した場合と差があるのかも確認したいと思います。

さて、この油を使った「てんぷらパーティー・環境学習会」ですが、1ヶ月後ぐらい9月の末、26、27日あたりで、市内の厨房設備のある施設を借りて行いたいと思います。
詳細は、決まり次第お知らせします。

すでに、2008年度として菜の花エコプロジェクトの申込、現地での調整会議は終え、今年も行う段取りになっています。9月になったら始動します。

この写真は、同じエコプロジェクトですがひまわりです。種まいて3か月で、満開となりました。お辞儀しているのは数日前の急な寒さと雨のせいだったのかもしれません。この花からも油が取れますが、搾油後の精製が、菜種のようにそのままではできないため、濾過、精製はプロに委託しないと無理なようです。
取れた種はちばコープさんにお願いして、まとめて製油してもらうといいですね。

2008年8月15日金曜日

ようやく退院ができそう!!

11日の手術以降、当初予定では今日15日が退院でしたが、直り具合から2日ほど延長になりました。今日の先生の所見では、明日の治療(毎日、詰めたガーゼを抜く作業)で全部終わり、出血が止まれば明後日には退院ができるとのこと。

明日のガーゼ抜き張り切ってやりましょう!!

この手術は、実は副鼻腔炎による鼻茸切除ということだったんですが、手術の予後が大変ということを、知識としては知っていたのですが、そりゃもうホントーのことだったんです。

術後、2日目から少しづつ詰めたガーゼを「番町皿屋敷」のお菊さんの幽霊のように「一まーい」、「二まーい」て抜いてゆくのです。二枚も抜けば、痛さの限界、鼻を殴られて飛び散る鼻血のごとくたらたらと出てきてしまうのでギブアップになります。

ところで、私の鼻の空間には片側で11枚も入れてあったんです。それを、今日は約束違反にも5枚も抜いたんです。先生のすばやい手つきはそれはプロのもの。いくらこちらが顔をゆがめようと、「ウォー」と叫ぼうと頓着せず、スパッとやり抜いたたいしたものです。

そんな経緯を今日の午前中に済ませ、ぐったりした後、なんと久しぶりに鼻から空気が抜けたさわやかさで、痛みもすぐに飛んでいきました。そういう意味で「明日のガーゼ抜きもがんばろう」と北京の日本選手同様、明日へ向けて気持ちを高めています。

いろいろな方からの励ましをいただきありがとうございました。来週にはしばらくアルコール抜きで諸活動に復帰しますのでよろしく!!

2008年8月11日月曜日

亀田病院に入院しました

8月9日前から持っていた持病の手術のため、鴨川の亀田病院に入院しました。
この文章は亀田の病室のインターネット画面から入力しています。
本日11日が手術当日です。こうなればまな板の鯉の心境です。「何でもしてくれ~!!」
痛みが取れたら、また報告します。
入院の間、各関係方面にはご迷惑をおかけしますが、今週末までですのでお待ちください。
明日以降、病院見学をかねて、見舞いにこられることは大歓迎です。
暇をもてあそんでいます。

2008年8月2日土曜日

搾油完了

6月21日に脱穀作業、ごみ取り作業を終え、菜種は乾燥を十分にするために一の宮大沢ファームに預けていました。そしていよいよ、搾油の日程が決まり7月31日につくば市の中央農業研究センターに訪問しました。この研究所とは、以前からこちらの栽培状況を見に来ていただいたこともあり、県の菜の花エコプロジェクトとも縁のあるところです。

研究所への施設見学、栽培技術に関する相談ということで見学を申し入れ、その中で搾油についてもご協力いただけることになりました。持ち込んだ乾燥菜種はおおよそ80Kgちょっと(脱穀時84Kgでしたがその後乾燥したので少し減っているはず)です。ドイツ製の大型の搾油機を使い、1時間20分ほどで完了。取れた油は2LPETボトルで14本、28Lというところです。これから自然濾過をします。要するにじっと、不純物が沈殿するのを待ちます。2週間ほどで、透明な「一番搾り、純正、100%天然、ウルトラバージンオイル」が完成します。
研究所内のBDF精製プラントや、ひまわり栽培畑、リサーチギャラリーも見学。日本の農業の「最先端技術」を開発している研究所を見ることで大変勉強になりました。我々を、気持ちよく受け入れ、搾油に協力いただいたことに大変感謝いたします。

プロジェクトに関わったメンバーには、この油をもらう資格があります。どうぞ取りに来てください。