2012年4月18日水曜日

ロケットオーブンその後

昨年末から進めてきたロケットオーブンの開発は、NHKBSプレミアムの番組「晴れときどきファーム」で使われるためのものでした。4月からその番組が始まり、オーブンもデビューしました。

試作とは違い、本チャンでは外回りを現地の土を使いアースオーブンの形をとりました。土と砂と練りこみ、石灰を加え固めるやり方です。これは友人のヤスさんの指導でできました。

2月に番組収録で早速使い、それなりにおいしいものができましたが、土が湿ったままの火入れだったこともあり、見事にひびや割れが入ってしまい補修を必要としました。 

3月末にはこのオーブンを使って再度料理作りをしました。現地で採れたタケノコを焼いたところ大変美味でした。そして、またつかう予定があったため釜をメンテしたところ、重大な問題(予想されていたことですが)が発生しました。

ロケット燃焼部(120φの煙突)の炎が直接当たる釜の底部が丸く焼け落ちてしまったのです。内釜はいわゆるペール缶をそのまま使っているため、鉄板ですが非常に薄く(0.2,3ミリ)とても炎の熱に耐えられなったようです。それを見越してヤスさんは土で底面をカバーしていましたが、中をきれいにするために力を僅か加えたとき、その土がごそっと抜けてしまいました。

応急措置として、鉄板の切れ端で穴をふさぎその上全体を手元にあった漆喰に砂を混ぜて流し込みました。1日で乾き、不燃材として硬化してくれると思いますが、それ自体が熱を蓄えるため、料理には良いのですがペール缶の鉄板には熱の負荷が重くなり焼け落ちの危険性も出てくることも予測されます。

内部の釜は、耐久性を考慮するともう少し厚い板厚のペンキの缶なんかが良いかもしれません。

来週、再度火入れを行いますが、その様子を確認後対処できればと思います。スペックの設定で蓄熱と断熱のコンビネーションを考え、オーブンの外周の仕上げを考える必要があると思われます。

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