今月初めから、懸案だった我が家の駐車場、階段周りの改修工事にかかった。元々、建築当初は芝を張った斜面、うまく芝が付かないので、段々の花壇に古材を使って改修、その後、木が腐り、白アリの巣となったまま放置してきたが、白アリが家にも侵入しはじめ、近所の迷惑にもなる恐れから、今回の改修となった。
まず初めは、腐った木材の撤去を行い、基本的に焼却することにした。次に花壇の土を土嚢袋に入れ斜面(約60度)の土留めにした。ここまでも土嚢袋72個積み上げる力仕事で、とても63歳の仕事とは思えないほど大変。
そしてこれからが、本番の瓦土留めの制作だ。ご近所の農家の古民家の屋根瓦が積んであったものをもらってきた。その家は150年くらいたった古民家で、元々瓦葺だったという。30年ほど前に瓦を葺き替えた時に出たのがこの瓦で、いわゆる地元産の素焼きのいぶし瓦である。
第1便で約120枚ほど、持ってきて積み上げ、まだまだ足りないので今日また、150枚ほど運んだ。
積み方は、お隣の大工さんのIさんのアドバイスで瓦塀スタイルにした。土嚢袋の斜面に沿わして積み上げてゆく。1枚1枚モルタルで隙間を取りながら1段あたり約8センチぐらいで高くしてゆく。
1日せいぜい2~3段積むのがやっとである。モルタルをから煉り、固練り、普通の3段階で練りながら積んでゆく。まさに万里の長城を築くような気の長い仕事である。
今日の段階で11段積みあがった。約1メートルある。あと50センチぐらい上げて、完了する予定だ。その後に仕上げとして、粘土を砂と練り上げ石灰を混ぜ土塀の要領で表面を覆い、築地塀的土留めとなるはずだ。いつ完成するか、木が遠くなる労力である。
本来は、この土留めでできたスペースに薪棚を作る予定だったが、これほど苦労した瓦塀を隠すことはないと思い、薪棚の位置は変えることにした。夏までには棚も完成するであろう。