その3月11日の震災は、御宿の牛舎8号でM氏と銘木の購入のお手伝いをしている最中でした。その時に購入した材は、私の工房で半年以上寝ることになりました。
10月頃、そのままというわけにもいかないので、M氏と相談し、元々の計画通りに形にしようということになりました。合間を見ては加工をしながら、12月にはいってようやく完成しました。
1600×550の座卓スタイルの展示台。椎の木の天板に樫の脚を付けました。見た目は薄く軽快ですが、とっても重いものです。横に補強を取らずとも全くたわむことはありません。
2300×300の赤樫の棚板。片側が直線に切られていたことで壁前におく展示台です。赤身の感じは全くローズウッドか花梨のようです。珍しい材です。
1800×400の白樫の棚板。両側とも、虫食いの穴がたくさんありますが、樫の木らしい粗い木目と肌が特徴です。表面には今年、栽培して採れたエゴマの油をふんだんに染み込ませました。お陰で、つるつるです。

1500×400×400のベンチ。脚も同じ白樫を、勝浦の製材さんにもらって加工しました。これも硬くてねじきれを何回も起し苦労しました。屋外で使うことから、キシラデコールのグレーを塗りました。渋いウオールナットの風合いに仕上がりこれも面白いと思います。座板はナチュラルな形を残していますが、水の腐食を防ぐために、虫食い穴は木パテで埋め目立たないように塗りました。
それぞれ、思いのこもった「作品」になったと思います。今年は、薪づくりから、木製品づくりと、木と向き合う時間が多かったように思います。これらの作品がM氏にとって311を記憶から消せない思い出のオブジェクトになってもらえば良いと思います。

難しい栽培ではないのですが、いつも見なくてはならないのと、風に弱く、根元からポキリと折れてしまい、そのままにしておかないと熟成しないなどの配慮が必要でした。栽培したのは全部で80株程でした。1平米に1本というほど場所も取ります。それも難しい条件かもしれません。最後の水洗い後の感想がこの写真です。
ようやくできた油にラベルを付けました。何人か大事な友達に分けました。





オーガニックライフって私には特別のものではない、世の中の毒にならない生活の見直しをすることだと思う趣旨を書いた。これがその展示である。デコさんもあったりでなかなか楽しい催しものである。
唯一の展示証拠写真である。
後から咲いたのは、まだしゃんとしていますが、その分花は小さめで、生育不良というところです。
同じ時に植えた綿の花も咲きました。これが意外ときれいです。なんとオクラにそっくりです。
更に、エゴマも大きく育ち、油糧植物の見本市みたいな畑になりました。それぞれ油や、繊維になれば栽培した甲斐があります。
搾油機は常温のまま搾油できる高性能のドイツ製、中農研にあったものと同タイプです。二回りくらい小型ですが搾油能力は十分でしょう。
搾りカスはかなりサラサラで、良く油が搾られた結果だと思います。
菜種の種類は「キラリボシ」という身体に良いタイプです。種だけの販売もかなり安そうです。次期以降切り替えても良いでしょう。





来週には脱粒ができそうです。それから1カ月ほど、しっかりとビニールハウスで乾燥させる予定です。
外観は母屋に合わせた真っ白な塗装。自分でぺたぺた塗ったので、いささかむらっぽい。なんだかロボットの頭みたいな形になった。 内部はコンクリート土間である。そのままだと足が冷たいのでコルクでも貼ろう。作業台も2台今日の内に作った。大震災の余震が続き、気持ち悪いが、何か打ち込むものを持たないとやってられない。 