2007年3月25日日曜日

夢鯨クルーズのスタート

3月24日夢鯨「自然観察」クルーズの3回目のクルーズが行われました。

ちばデスティネーションキャンペーンが2月から4月末まで行われる期間、この夢鯨クルーズは前倒しで参加することになりました。
いすみ市大原漁港を午後2時にスタートして約1時間海上から陸地を見ながら、海鳥を観察したり、スナメリを代表とする海の生物たちを観察することが目的です。又、多様な生物がこの海域に生きており、それらが夷隅川や陸の自然と関わって存在することを知ってもらい、海洋環境の保全、里山環境の保護、保全の大切さを理解してもらうことがこの会の設立主旨です。
夷隅郡市自然を守る会のメンバーの協力で会の運営がなされています。私もその一員としてボランティア協力をしています。クルーズのパンフレットやチケット、プレゼントのスナメリ下敷きなどの制作、ホームページの企画デザインも手がけました。
そんなことで、多くの参加者に喜んでいただくことが、協力した甲斐があったと実感することです。
この日が3回目で11人の方が参加されました。その中にはホエールウォッチングのプロ(本人は「オタク」と謙遜)も参加し、顔を合わせることができました。林さんからは本人撮影の素晴らしいトンガでのザトウクジラの親子ジャンプの写真をいただくことができ、大変感謝しております。

クルーズでも彼は誰にも見えなかった「スナメリ」を数回瞬間的に見たそうで、やっぱりプロのすごさを感じました。天候も曇りで風も強く、コンディションは今ひとつでしたが、夏場のもっと生き物が活性化したときに、再度来ていただくことをお願いして、無事終了しました。 




2007年3月11日日曜日

いすみ川河口ラグーン

2007年3月8日

我が家から海に向かって歩いて5分、海岸の防砂林手前に広がるラグーン(入り江)があります。よく散歩で通る道で、ラグーンには古いコンクリートの橋がかかっています。通称「水門」と呼ばれて、水門だった構造が残っています。

元々この入り江が夷隅川の本流で、海に出る前に蛇行していた流れの跡だそうで、今では本流の河口に向かって逆の流れになっています。外房の、河口干潟としては大きなもので水鳥たちがいつも見ることができます。

この日一人で野鳥観察と散歩を兼ねて歩きながら写真を取りました。100m以上離れてコンパクトなデジカメで撮るためなかなか鮮明には取れませんでした。でも雰囲気は伝わるものと思います。

まず目に入ったものは、大きな鳥たち、アオサギとカワウです。カワウは大抵群れを成して大げさに飛び 立ちます。サギはふんわりと軽く飛び立ちます。ウミウとカワウの区別は簡単には、山の方向に高く飛ぶ のがカワウ、海の沖に向かって低く飛ぶのがウミウと思えばよいと野鳥の会Sさんのお話でした。

カモは、この日は圧倒的にカルガモが多くいて、その他のカモがいるかどうかは分りませんでした。カルガモの写真はぶれたようで見にくいですが、「フィ ールドガイド日本の野鳥」に載っているような明確な特長がありすぐ分りました。

このラグーンは生き物の多様な活動を支えるために非常に重要なものです。少し前まで、今でも一部は、周辺の住宅の生活排水がそのまま流れ込んで汚染がすすんでいるようです。プラスチックゴミも夷 隅の本流から逆流してこのラグーンに堆積している状態です。そこに住む人々の自然に対する意識状況がそのまま反映しているものなのでしょう。





2007年3月7日水曜日

3月6日布施と成東の違い

4日日曜の夜、(独)中央農業総合研究センターのO博士から電話があり、当方のHPを見て、千葉の菜種栽培の状況を調査したいので、こちらの畑に来たいとの申し入れがありました。急なことながら受入れOKの返事と、この センターがつくばにあることから、同じつくば本社のスカイホテルを紹介しました。

翌日夕方、自然を守る会の手塚事務局長と私とで来客対応をし、先方のインタービューを受けました。そして6日朝、布施の菜の花畑に案内し状況を見てもらいました。明らかに牧草の勢いに菜の花は劣勢となり、縮こまった状態を観察しながら、原因について話し合いました。

彼らの見解では、この後の大きな成長は望めないだろうという悲観的な評価でした。砕土の粒の大きさや肥料不足、水はけの悪さ、土壌の酸性化など色々な原因がありそうです。そこで、同じ千葉県環境財団の菜の花エコプロジェクトに申請している成東の「ひゃくしょうやつだの会」を紹介し、会長の大久保さんを訪問することにしました。

途中、我が大藪会長を乗せ、成東へ行き、現地では同じ会の大谷さんに案内していただくことになりました。「やつだの会」の菜種栽培は搾油を目的とせず、菜花の食用販売を目的にしているとのことですが、我が布施の田んぼとは大違いの様相に、一同唖然として、興味津々の顔に変わりました。

大谷さんの解説は非常に丁寧で「何にもしなくてもこんなになった。簡単な栽培である。海水を噴霧した効果は味と色にあるようだ。土の上に牛糞とおからを乗せ発酵させ、浅く土を攪拌したところに手で筋播き、バラ播きをしただけある。原理は土中の微生物を活性化させるためになるべく生の状態で施肥するのが良いのだろう。」ということでした。

3町歩の畑を見た後、大久保さんの酵素風呂ハウスで、更に大久保さんを交え懇談しました。いすみからカジメの海草を貰い、それも畑に入れてみるとのことでした。その場でも、大久保農園特産の海水をかけて育ったイチゴをたっぷりといただきました。一箱を大藪さんとシェアすることで帰途に着きました。このイチゴ、とにかく大きくてアマーイのが特徴です。お皿が24cmですから大きさが分るでしょう。前回一緒に行った皆さん抜け駆けしてごめんなさい。特にナナエさんお声を掛けなくてすみません。