銀杏の木はすごいぞ!!
前回に続いて木工を継続しています。前の木ベラは息子の料理用にあげたため、自家用を更に作りました。次にスプーンに挑戦しました。デザインスケッチを元に、銀杏の木を使いました。ケヤキとは全く違う木の質です。軟らかく、ち密な木質です。加工性がよく、手に持った感触がしっとりとして、良い感じです。スプーンですから掘り込むところがあり、それをどんな道具でやるかが問題です。頭の丸いサンダーの刃があれば簡単なのですが、エアーコンプレッサーがないため、彫刻刀の丸刃を使ってラフに掘り込み、その後は、反りのある刃先でそぎ削ることで馴らしました。
結果は、まあまあ納得のいく仕上がりとなりました。分ったことは、銀杏の木の木肌の良さ、木目のきれいさなど、銀杏の木の良さでした。元来、まな板によいといわれていますが、木の匂いが嫌われることもあったようです。この木を生かすために、もっと研究の余地があると思います。
この後は、割れや変色を防ぐために塗装して仕上げます。塗料は食器でも使える安全で、エコな含浸性のある「春風」と言う塗料を使ってみます。
2008年1月13日日曜日
勝浦の料理屋「司」
今年明け、5日の日、久し振りに家内と勝浦の料理屋「司」へ行った。いつもは「たぬき」の帰りにちょっとひっかけるだけで寄ることが多いが、その日は「司」でゆっくり食べるのが目的。駅から5分と近いのも良い。
マスターの佐藤さんは、一昨年ちょっと病気をされて、以来利き腕が不自由だが、包丁を持つ手を替えてリハビリの結果、元の料理ができるようになって復帰した。筆字も鮮やかに書けるようになった。努力家である。こういう人が作った料理がまずいはずがない。
土地柄、魚中心である。その時々の旬な魚を料理してくれる。いわゆる観光客相手のお店ではないため、客の大半は地元の常連である。以前は行く度に、地元の粋な芸者の姐さんたちと会うことがあったが、最近はない。姐さんたちの仕事も少ないのかなとも思う。
前に行った時、「珍しい魚が入ったよ。食べてみるかい?」、「何だね」、「ワタナベだよ」、「誰だい、ワタナベって」、「違うよ、魚のナメーだオ」てなやり取りで食べてみた。ワタナベはカツオの仲間で身は薄いピンク、バチマグロに似ていた。味もカツオよりあっさり目の、おいしい魚だった。取れるのが少なくて市場には出ないで、漁師がそのまま家で食べてしまうようだ。伊豆七島の沿岸部では、ポピュラーな魚で、回遊はしないそうだ。全国的には「スマ」と呼ばれていて、ワタナベは地方名だと後で分った。こういう機会も大変ありがたい。
此の日は、私の誕生日。酒と魚料理とご機嫌な誕生祝である。食べたのは、まだ漁が始まっていないこともあってなめろうと天婦羅、揚げだし豆腐など、いささか地味目の料理だが、一品ごとに手間のかかったもの。ぬるめの燗酒で更においしく食べられた。
帰りに「今日は俺の誕生日なんだよ」と言ったら、マスターはご祝儀勘定でサービス。たっぷりおつりを置いといた。当然、人には教えない。そんな、あったケーお店である。
マスターの佐藤さんは、一昨年ちょっと病気をされて、以来利き腕が不自由だが、包丁を持つ手を替えてリハビリの結果、元の料理ができるようになって復帰した。筆字も鮮やかに書けるようになった。努力家である。こういう人が作った料理がまずいはずがない。
土地柄、魚中心である。その時々の旬な魚を料理してくれる。いわゆる観光客相手のお店ではないため、客の大半は地元の常連である。以前は行く度に、地元の粋な芸者の姐さんたちと会うことがあったが、最近はない。姐さんたちの仕事も少ないのかなとも思う。
前に行った時、「珍しい魚が入ったよ。食べてみるかい?」、「何だね」、「ワタナベだよ」、「誰だい、ワタナベって」、「違うよ、魚のナメーだオ」てなやり取りで食べてみた。ワタナベはカツオの仲間で身は薄いピンク、バチマグロに似ていた。味もカツオよりあっさり目の、おいしい魚だった。取れるのが少なくて市場には出ないで、漁師がそのまま家で食べてしまうようだ。伊豆七島の沿岸部では、ポピュラーな魚で、回遊はしないそうだ。全国的には「スマ」と呼ばれていて、ワタナベは地方名だと後で分った。こういう機会も大変ありがたい。
此の日は、私の誕生日。酒と魚料理とご機嫌な誕生祝である。食べたのは、まだ漁が始まっていないこともあってなめろうと天婦羅、揚げだし豆腐など、いささか地味目の料理だが、一品ごとに手間のかかったもの。ぬるめの燗酒で更においしく食べられた。
帰りに「今日は俺の誕生日なんだよ」と言ったら、マスターはご祝儀勘定でサービス。たっぷりおつりを置いといた。当然、人には教えない。そんな、あったケーお店である。
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